◆久しぶりの表装『書作品の裏うち』と書『歯車』について [篆刻・表装]
しばらく遠ざかっていた表装『書作品の裏うち』をやりました。
作品仕上げを急ぐため、『クラフト表装』(http://homepage3.nifty.com/~ryoshi/index.htm)で裏うちした後、さらに和紙と厚紙でつくった台紙に貼り付けるまでの簡単な手順ですが、久しぶりのため少し緊張のひと時でした。
手順は、
①作品本紙に霧を吹く ⇒ ②裏うちシート(のり付きのシート)に貼り付ける ⇒③ベニヤ板にクラフトテープで貼り付けて乾燥する
④乾燥した作品の裁断 ⇒⑤別に準備した台紙に貼り付け(完成)
作品は『歯車』(はぐるま)二文字の小作品で、古文字で書かれています。
『歯車』については、私の長い会社生活(自動車メーカー、同部品メーカー)の中で携わってきた仕事に直接的に関係した“要素部品”そのものであり、かつ企業内の業務活動、組織機能そのものも『歯車』の機能に通じるものですから、ある意味ここに書かれている言葉の重みは人一倍思い、同感するものです。
◆やっとできました『自作の書と篆刻と表装のコラボレーション』 [篆刻・表装]
2007年5月、会社をリタイヤして始めた『書と篆刻と表装』の趣味の世界は、やっと一つの作品に仕上がりました。
・表装(掛け軸)は、NHK文化センター(京都)の講座で習った本格的『糊打ち表装』(講師;鎌田としき氏)で仕上げた初の作品です。
紙の粘着シートで裏打ちした作品(掛け軸)はすでに数作完成していましたが・・・。
なお、掛け軸に使った布は、昨年亡くなった叔母の形見の着物生地を使っています。
表装糊を使った掛け軸の工程は非常に長く、裏打ちも三度(肌裏+中裏+装裏)の裏うち-乾燥を繰り返しての本格的な手法で、月一度2時間の講座では丸4か月を要しました。
書は、家内の書道教室で練習し、篆刻は自己流で書店のテキストを買って自作しました。
字は金文(*)で『城』を表します。
*:『金文(きんぶん)』とは青銅器の表面に鋳込まれた、あるいは刻まれた文字のことで、「金」はこの場合青銅の意味です。 中国の殷・周のものが有名で、年代的には甲骨文字の後にあたります。
趣味の世界が広がり過ぎた感もありますが、途中で止める気にならず、ある製造メーカーの『アドバイザー』としての仕事も併せて、しばらくこの忙しさが続くようですががんばります。
◆久し振り;表装と写真のコラボレーション [篆刻・表装]
昨年4月から、写真と日本の伝統芸、表装をコラボさせたいとしてNHK講座『趣味の表装』を受講していますが、すでに1年を越えてしまいました。
1回/月、京都駅前の『NHK文化センター京都教室』に通っていますが、細かい作業も自分に合っているようで、楽しみながら作品づくりに励んでいます。
この掛け軸は、クラフト表装といわれるもので、裏打ちには“粘着シート”を使用した自作の色紙掛けということになり、色紙に貼り付けた写真を軸のポケットに入れております。
軸のデザイン、布地の選定も自分で考えてアレンジしていますが如何でしょうか?
なお写真作品は『室生寺の五重塔と石楠花』ですが、軸とのマッチングは如何でしょうか?
このほか、色んなパターンの色紙掛け、はがき掛けなど、各種の作品を完成させています。
■伝統芸としての表装は、いわゆる『のり表装』ということになるのですが、この伝統的、本格的な表装技術の受講につきましては、この7月からのスタートとなりました。
軸に貼り込む作品は“自分の書”、落款は“自分の篆刻”、軸は“自分の表装”ということになりますので、ブログの主題、写真とは外れますが完成した時にまた紹介します。
◆掛け軸表装と写真のコラボレーションその後 [篆刻・表装]
◆まずは『写真と表装』のコラボを [篆刻・表装]
趣味の表装講座を受講して、初めての『軸』(貼替え軸)が完成しました。
それに、色紙サイズで、表装で裏打ち(縁取りも)した写真を貼り付けた作品が、左の写真です。
『写真と表装のコラボ』として、最初の試みです。
純和風の掛け軸には、写真何でもと言うわけに行かず、秋・紅葉の白山スーパー林道で撮影した写真を貼り付けてみました。
モノクロの山水画的な渋い写真が合うと思いますが、軸の色、縁取りなどとうまくマッチングさせる必要がありますね。
これは、私のこだわりとしてはほんの第一歩です。
『写真』と『表装』、これに『書』と『篆刻』をどのようにコラボさせるか、自身の感性を駆使してさらに高いレベルを目指していきます。
ぜひ、上の写真をクリック、フルサイズでご覧ください。
コメント、アドバイスもよろしくお願いします。