◆やっとできました『自作の書と篆刻と表装のコラボレーション』 [篆刻・表装]
2007年5月、会社をリタイヤして始めた『書と篆刻と表装』の趣味の世界は、やっと一つの作品に仕上がりました。
・表装(掛け軸)は、NHK文化センター(京都)の講座で習った本格的『糊打ち表装』(講師;鎌田としき氏)で仕上げた初の作品です。
紙の粘着シートで裏打ちした作品(掛け軸)はすでに数作完成していましたが・・・。
なお、掛け軸に使った布は、昨年亡くなった叔母の形見の着物生地を使っています。
表装糊を使った掛け軸の工程は非常に長く、裏打ちも三度(肌裏+中裏+装裏)の裏うち-乾燥を繰り返しての本格的な手法で、月一度2時間の講座では丸4か月を要しました。
書は、家内の書道教室で練習し、篆刻は自己流で書店のテキストを買って自作しました。
字は金文(*)で『城』を表します。
*:『金文(きんぶん)』とは青銅器の表面に鋳込まれた、あるいは刻まれた文字のことで、「金」はこの場合青銅の意味です。 中国の殷・周のものが有名で、年代的には甲骨文字の後にあたります。
趣味の世界が広がり過ぎた感もありますが、途中で止める気にならず、ある製造メーカーの『アドバイザー』としての仕事も併せて、しばらくこの忙しさが続くようですががんばります。
凄いですね。
趣味が古典的な書で近代的な写真もされる。尊敬です。
昔、愚息に習字を教えていた先生が篆刻を専門にされていた方で。(表装も教えておられました)
そのときに習っていればよかったなあと、近頃切に思います。年相応の落ち着きを…と思うのですが。
ところで、習字と篆刻は筆の運びが違うのですか?
by お昼寝大好き (2009-01-31 17:34)
コメントありがとうございます。
ところで『篆刻』(てんこく)は、中国の秦の始皇帝が中国を統一した際誕生した「中国の古代文字」篆書という書体を使って石に刻するのが一般的なものです。道具は篆刻刀という丁度彫刻刀に似たもので、それを用いて石を刻んでいきます。今回の私の書の脇に押されている印で、私の名前を刻しています。
なお篆書の筆の運びなど、まだ偉そうなことを言えるレベルではありませんのでまた改めて投稿させていただきます。
by dynamichide (2009-01-31 23:18)