❖喪失した大判フィルムScanデータの復元作業を完結 [写真テクニック]
昨年末、手違いで喪失した大判フィルムのデジタルData300点超を、全点スキャンのやり直しをして先日復元を完了しました。
バックアップも不十分で、その反省もあって、今回はバックアップはもちろん作品のデータベース化も同時に進めています。
データベースついては、以前ACCESS2007~2013を使って途中で挫折(多忙?)した経験もあり、今回はEXCEL2013を使って作成中です。
ちなみに遡って見る作品にはその時々の思い出もあって、ある意味~いい機会でもありました!
本ブログ投稿画像は、私の最初の大判カメラ作品(2006年4月撮影)ですが、もちろん当時は自分のカメラではなく、知人のカメラでセッティングなど教えてもらいながらの~懐かしさ一杯の作品です。
◆右手のひらを腱鞘炎で痛めたため、マウス作業も左手に変えて作業していますが、キーボードは右手しかできません。
Facebookも新規投稿は目下控えています。
◆ブローニーフィルムスキャンその後(EpsonGT-X970) [写真テクニック]
EpsonGT-X970によるブローニーフィルムスキャンについて、今回EPSONの新製品GT-X980本体は買わず、そのフィルムホルダーセットのみを購入しました。
X970用に比し、剛性アップもさることながらアンチニュートンリングアクリル板が採用されていて、フィルム装填時の平面性が向上し、ピント合わせの容易性も改善ポイントです。
その使い勝手の良さ、スキャン精度も以前より改善されていてほぼ満足できるとの印象から、現在撮り溜めたブローニーフィルムの遡りスキャン、データ化を進めています。
次の画像は、HASSELBLADで撮り溜めたフィルムのスキャン例です。
『Newスキャン作品』(by HASSELBLAD C/M~GT-X970+980用ホルダー)
(白山スーパー林道・姥が滝)
『GT-X980用フィルムホルダー』(ブローニー用)
フィルム装着は1列に(従来は2列)になりましたが、その分剛性がアップしています
中央のくもりガラス状がアンチニュートンリングアクリル板で、これに密着するようにフィルムが装填されます
◆NikonD800と中判67フィルムとの比較撮影 [写真テクニック]
高画素デジタル一眼NikonD800が中判フィルムカメラにどこまで近づいているかが一つの関心事ですが、今回その比較試し撮りをしてみました。
でも今回の比較はもともとの撮影条件差(ピント合わせなど)もあって正確な比較とはいえず、結局のところ自分の技量、特に望遠系のピントの甘さを再認識したところでもありました。
また、D800ライブビューでのピント合わせは、日中の明るい条件下では液晶画面が光って像の確認ができず、結局ファインダーでのピント合わせとなりました。
この問題の解決に関しては、早速ネットで『液晶フード』(FUJICOLOR)を購入しました。
『NikonD800/焦点距離;38mm、絞り;f16、ピクチャーコントロール;ビビッド』
比較のため67比率でトリミング/横方向がカットされている
『PENTAX67Ⅱ/焦点距離;90mm、絞り;f16、フィルム;ベルビア100』
EPSON GTX970でスキャン/スキャン精度(ピント)が付加されている
②PENTAX67スキャン/100%等倍拡大画像
実はD800の解像度に関心があって、100%等倍画像で確認すると中判フィルムの方が劣る結果となってしまいました。
これは中判撮影時のピント合わせに問題(ポジをルーペで見ると少し甘い)があり、スキャン時のピント精度を加えると当然の結果でした。
ただ、中判フィルムのピント合わせにマイナス要素があったにしても、D800の解像度がかなり高くて、このことが一つの収穫でした。
今回、さらに望遠系の比較も試みたが、どちらもピント合わせが不十分であったため比較に値せず、再度トライすることにしました。
望遠系のピント合わせはどうも私の弱点のようで、撮影時のブレ対策(三脚の剛性やクイックシューの扱いなど・・・)を含めて今後の課題ですが、D800に対するこだわりが生んだ、今更ながらの重要な発見でした。
◆NikonD800でトライした風景撮影ピント合わせ [写真テクニック]
東近江永源寺ダムから県道34号線経由で彦根市多賀町に向かう途中の山間風景ですが、今回の私の撮影行の一つの目的である「近景~中景~遠景」で構成される風景写真で絞りとピントの関係を見るには格好の風景でした。
すなわち、近景は右手前の雑草、中景は左手前の潅木、さらに遠景は左奥の杉林の構成画面で、回析ボケを避けるためにあまり絞り込まず、パンフォーカスの写真が撮れないかのトライでした。
基本設定として、レンズはAF-S NIKKOR 28-70mm F2.8 を使用し、焦点距離は50mm、絞りは回析ボケ限界値と考えている f11 です。
回析ボケを意識していなかった以前なら、このような風景では当然の如く f16~22 まで絞っていました。
『①-1 右近景雑草(合焦点)の100%等倍拡大』(当然ピントは合っている)
『①-2 左中景潅木の100%等倍拡大』(ピントはかなり甘くなっている)
『①-3 左遠景杉林の100%等倍拡大』(かなりボケている)
『②-1 右近景雑草の100%等倍拡大』(ピントが甘くなっている)
『②-2 左中景(合焦点)潅木の100%等倍拡大』(当然ピントが合っている)
『②-3 左遠景杉林の100%等倍拡大』(比較的ピントが合っているが甘い)
これをピントで整理すると、
画 像 近景(雑草) 中景(潅木) 遠景(杉林) 総合
① △ × ×
② △ △ △
この結果は当然といえば当然のことなんですが、やはり中景の手前にピントを合わせて絞り込まないとパンフォーカスにはなりません。
特に②の例のように近景のピントが甘いのはちょっと許せませんし、かといって中景、遠景のピントが甘いのも気になります。
大判カメラならアオリで近景から遠景までピントを合わせられるんですがねえ・・・。
得られた私の結論は、ピントの甘さより回析ボケの方がまだ許容できる気がしますので、このように極端に近景を取り入れた比較的多い構図(好きな構図)ではやはり絞込む必要があるということでした。
◆NikonD800絞り値と回析ボケの関係を体感 [写真テクニック]
高画素デジタル一眼レフNikonD800を使い始めて、今まで正直あまり気に留めていなかった回析ボケについて気になりだしていました。
そのきっかけはハイスペックカメラなるが故の作品の精緻度、解像度を思うがあまり、従来のフィルムカメラ同様に絞り込んで撮影する傾向が中々吹っ切れないからでした。
写真誌、カメラ誌には回析ボケの記事が掲載されていますが、自分自身の実体感がないとだめだと思いたち、遠近感の大きな被写体として安土城跡の大手道石段を選んで出向きました。
まず絞り f8をオリジナルとして撮影し、回析ボケの影響を見るために順次 f11、f16、f22と絞り込んで撮影しましたが、当然のごとくミラーアップ、レリーズシャッターを条件としています。
なお、下のアップ画像は絞り f8のオリジナル画像とそれの100%等倍拡大画像、続いて f11、f16、f22の各等倍拡大画像をアップしています。
『安土城跡;大手道』(AF-S NIKKOR 28-70mm 1:2.8D/f8.0)
実際に100%等倍画像をA4用紙にも印刷して確認しましたが、結論的には f8がもっとも精緻度が高く、カメラ誌などで言われているように絞り込んでいくほどに精緻度が落ちていきます。
f8とf16、f8とf22を相互に比較するとその差が顕著になり、特に f22まで絞り込んだ画像はかなり精緻度、解像度が落ちていました。
このことからも、撮影被写体によってはむやみに絞り込むことの弊害をはっきりと体感することができましたので、全紙サイズ以上の大伸ばしを意図する作品は f11が限界でしょうか?
絞り込まずにパンフォーカスの写真を撮るのですから、近景~遠景のどの位置に合焦点を持ってくるか、撮影時に重要な要素になることを改めて体感しました。
◆ブローニーフィルムのスキャン時ピント合わせ(第二弾) [写真テクニック]
ブローニーフィルムのスキャンについては、そのピント合わせに不満があって・・・私のブログ記事;『67フィルムスキャンのピント合わせ(Epson GT-X970)』・・・苦労していましたが、以前伊賀市の写友〝azuma”氏のブログ“Oyamada Photo Gallery”で紹介された『MF Dual Holder』が気になっていました。
最近、写友Fukuoka氏がまさにそのMF Dual Holderをフルセットで購入し、その現物を見せてくれました。
そして、氏のフルセットの内余剰となった『アンチニュートンリング・ガラス』とホルダーのセットを譲り受け、実際にブローニー67ポジフィルムのスキャンをやってみました。
『商品名;Mounting Station』
このアンチニュートンリング・ガラスセットは、MF Dual Holder商品シリーズ中の『Mounting Station(GTX対応)』と呼ばれるもので、4×5(シノゴ)以下35mmまでの各種フィルムを一コマずつスキャンするタイプです。
使い方は、アンチニュートンリング・ガラスにブローニーフィルムをテープで貼り付け、ホルダーガイドに乗せてスキャンします。
使用スキャナーはもちろん『EPSON GT-X970』です。
『ライトマスク(自作)』;ブローニー67用
ライトマスクはスキャン時のフィルム周辺の光を遮断するために使いますが、アンチニュートンリング・ガラスにフィルムを貼り付ける際の位置決めガイドにも使います。
マニュアルでは一コマずつスキャンすることになっていますが、私の場合複数枚(ブローニーは4コマ)をガラスに貼り付けて全体をプレビューし、確認後1コマずつスキャンすることにしていますので、ライトマスクは複数枚のフィルム貼り付けパターンにカットしています。
なお、69フィルム用(4×5用69フィルムホルダー撮影)のライトマスクも引き続き作成する予定です。
『ライトマスク(自作)』;シノゴ用
因みに4×5フィルムもこの方式でやってみましたが、もともとシノゴはフィルムの平面性が良く、GT-X970純正ホルダーでのスキャン結果に満足していましたので、作業性の関係から純正のホルダーを使うことにし、本品はブローニー専用となりそうです。
さらに35mmフィルムも同じですが、こちらも面積が小さくて平面性の問題も少ないので純正ホルダー使用可能と考えています。
『ブローニー作品のスキャン結果』(アンチニュートンリング・ガラス使用)
画像は、67フィルムをアンチニュートンリング・ガラスを使ったスキャンの結果ですが、以前から気にしていたピント合わせの問題も改善されていますので、一度全紙プリントをやってみて最終確認したいと思います。
なおホルダーにはスキャナーガラス面とフィルム間の距離調整、いわゆるピント合わせネジがあり、微妙なチューニングが出来るようになっていますが、今回はオリジナル状態でのスキャンであり、今後さらに微調整をやって行きたいと思います。
◆67フィルムスキャンのピント合わせ(Epson GT-X970) [写真テクニック]
フィルム写真のデジタル化は、ブログへのフィルム写真投稿のみならず、半切や全紙への大伸ばしコストパフォーマンスの面から私には必須のテーマです。
そのため、私自身のフィルムスキャン専用として購入したスキャナが『EPSON GT-X970』でした。
このスキャナはフラットベッドスキャナと言われるタイプで、フィルムスキャン専用ではなく、一般的な原稿スキャンも出来るタイプです。
特に用途の多かった大判4×5フィルムスキャンは満足していましたが、ブローニーフィルム(ポジ)のスキャニングについては、画像の仕上がりに満足できず仁いました。
それはスキャン時のピント合わせの問題だと推察されましたので、今回改めてGT-X970のピント調整を行ってみました。
『EPSON GT-X970』(Epson ホームページより)
『ブローニーフィルムホルダー』(裏面)
スキャン時にフィルムを装着するホルダーです。
その裏面に本体の原稿台(ガラス)面とフィルム間の距離を調整するスペーサが付いていますが、これでスキャン時のピント合わせ最適値を選べます。
『ピント合わせ用スペーサ』(画像の下部に見える矢印マークのついた長方形のパーツ)
スペーサによるピント調整は、原稿台に対するフィル面の高さ調整によって行いますが、
◆スペーサを外した状態が最も低い(フィルムが原稿台に最も近い)
◆矢印を〇マーク方向(〇←)にセットした場合が中間の高さ
◆矢印を+マーク方向(→+)にセットした場合が最も高い(フィルムが原稿台より最も離れる)
ようなります。
『実際にスペーサを3段階にセットしてスキャン』
3段階でピント調整し、どのセットが最もピントが合っているかをA4写真用紙にプリントしてチェックしてみました。
【結果】
非常に微妙ですが、プラス(+)セットが私の所有機では最適のピントと思えました。
『フィルム派カメラマンのためのスキャナー入門』(CAPA特別編集)
本誌は、市販されている各種スキャナのフィルムスキャンに関する紹介と、使用上のポイントがしょうかいされています。
これからフィルムスキャンを考える方への参考に紹介しておきます。
今回の結果から、今後ブローニーフィルムスキャンによる大伸ばしもやってみて、その出来栄えを再確認したいと思っています。
◆フォトマスター準1級⇒1級への挑戦を迷っています [写真テクニック]
昨年『フォトマスター準1級』に合格しましたが、今、その上の『1級』を受験しようかの迷いの時です。
写真に関しての実用知識を身につける、自分の実力を試すためにもさらなる上級を目指したいという気持ちと、一方でもっと実技のレベル特に『風景写真』に関するこだわりの作品づくりに注力しようという気持ちの葛藤(?ちょっと大げさ)なんですね。
試験は例年11月ですから、もし受験するなら今から出題傾向の確認、問題集チェックをしておく必要がありますが、これで仕事をするわけでもなく、単に自身の知識力確認が目的ですからアマチュアなら準1級で十分とも考えています。
一つには1級がそれなりに高度と思えることから、ちょっと自信がないからの言いわけでもありますが・・・。
今週は出社の予定なく、在宅での資料作成程度ですからブログの充実化にも時間を割いていますが、今日の午後は『カラオケハウス;マシレン』に行く予定です!
◆フォトマスター検定“準1級”に合格しました [写真テクニック]
『フォトマスター検定・準1級』に合格しました。
昨年、2級を受験して合格していましたが、今年はさらにその上級の準1級を受験、本日、合格証が送付されてきました。
昨年の2級はそれほど難しくもなかったのですが、今回の準1級は、結構設問が高度で、ひょっとして不合格かな?とも思っていましたが、合格でした!
出題は、
①フィルム、デジタル共通問題(49問)、②選択問題は、デジタルカメラ分野(21問)を選択して受験しました。
選択問題は、デジタルカメラ以外に『フィルムカメラ分野』と『フォトレタッチ分野』になっています。
自身はデジタル、フィルム両方のカメラを有していて、どちらが優位という決め手は無かったのですが、試験会場でデジタルを選択しました。
久しぶりの受験の緊張感はまことに心地よく、この受験の緊張感は、仕事の緊張感とともに、年を重ねて緊張感の無い漫然たる人生を送るのではなく非常に良い機会となりました。
もちろん、合格してこその満足感ですが・・・。
来年は1級と言いたいところですが、1級はかなり専門的にもなるので、今の実力では無理ですね・・・。
ところで、今月はチョッとしたヤボ用が多くて、撮影機会がなく、ブログの更新も余りありませんでしたが、フォト検合格のニュースでご容赦願います!
◆『日本大判写真展』2009・京都展とセミナーに参加して [写真テクニック]
3/28(土)、写真同好・会写連仲間と『日本大判写真展』2009・京都展を観て、その後開催された大判写真展セミナーにも参加しました。
もちろん、大判写真展には、同行した福岡氏の公募展入賞作品も展示されていました。
以前、このブログ記事でも紹介していますが、作品サイズは60×90cmの全倍サイズで、福岡氏の作品はもちろん、全作品の迫力は満点でした。
全て全倍サイズ(60×90cm)です。
会場には、大判写真協会会員『彩光写』の作品(4×5以上の大判カメラ作品のみ)100点と『中大判公募展』作品(中判645サイズ以上大判)107点が展示されていました。
大判写真協会会長・玉田勇氏、副会長・長谷川浩常氏を講師とした座学と、屋外での実機大判カメラを使った実技指導が行われました。
実技に使用されたカメラは、ToyoField45A(私のカメラは、ToyoField45AⅡ)で、特に遠景から近景まで、パンフォーカスにピントを合わせる“アオリ”機構を中心に実技指導を受けました。
協会会員の方のカメラを借りてポラバック(ポラロイドフィルム)で撮影したもの。
ピント合わせのアオリは、『後アオリ』を使いました。
この大判写真展も今年で連続5年5回の参加となりますが、年に一度の参加をする度に大判写真の魅力を再認識し、またこの先の大判カメラ作品づくりの意欲が沸々と湧いてきています。