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◆繰返し語られる「想定外」の言葉は果たして?? [ブログ一般]

【今回も趣味の写真から外れています】
東北地方太平洋沖地震被災地には親族や親しい友人もいないのですが、写友たちと一緒に青森、岩手、福島、秋田など東北地方には何度も写真撮影に出かけていますので、地震の被害の現状を見るにつけてそこでお会いしたかも知れない方々のことも思われ、どうしてもTV報道に釘づけになってしまいます。

そのため、今日は天候も良かったのですが写真撮影に出かける気持にはなれず、我が書斎(一階)の整理、特に落下物対策、重量物保管形態の変更などで二階と一階の往復を繰り返していました。

TV画面で見る震度7レベルの揺れからは、少々の対応策をしただけで耐えうるのかどうかふっと疑問を感じてしまいますが、「やらないよりは・・・」と気持ちを鼓舞しています。

問題の原子炉の事故については、今もTVで「想定外の事態だった・・・」とか「二重三重の安全システムが機能しなかった・・・」とか言われているが、どうしてもすっきり納得できないでいます。
地震大国日本で原子力発電を考える時、その「想定」のレベルとその根拠をどこまで求めるのか、絶対に起こしてはならない原子炉事故なら「二重三重」の安全機能ではなく「四重五重」で対応すべきではないか、どんどん思いが嵩じていっています。

例えば品質管理の仕事を永年やってきていますと、二重三重のチェックゲートをくぐりぬけて流出する品質不良に遭遇した経験も現実にありましたが、こと原子力に対しては決して許されないことなんですよね。

繰り返すが、「想定外、想定以上の事態が起こった」と責任回避的に考えるのではなく、「想定する力量が無かった、その努力を怠った」と考えるべきであり、その想定に「あらゆる衆知の結集」を行い、「人知の及ぶ限り」の防止策を講じるべきだと思ってしまいます。
原子力発電はわが日本にとって不可欠なエネルギー確保の施策だと思いますが、ことある毎に「想定外」が語られるようであってはならないと、原子力発電に関する素人目にも思われてなりません。

そんな自身の気持ちを慰め、被災地の皆さんへの激励の気持ちを込めて、東北地方で撮影した過去の風景写真を1点アップしました。
[カメラ]『緑水豊かに』(奥入瀬渓流;by ToyoField 45AⅡ/2008年6月撮影)[バッド(下向き矢印)]45-01-0021.jpg


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mwainfo

「想定する力量が無かった、その努力を怠った」、まさにその通りです。バックアップ用の発電機の燃料切れなどは、想定外でもなんでもなく、管理不足の怠慢で人災ですね。
by mwainfo (2011-03-16 22:58) 

ダイナミック・ヒデ

mwainfoさん! コメント&nice!ありがとうございます。事実は良くわかりませんが、コメンテータの話などで言われている 「想定」の範囲がチリ沖地震とかスマトラ沖地震による津波であったとするなら、それは過去に経験したものであって今後起こりうるレベルの想定にはならず、せめて想定をそれらの1.5倍(?)とか、ある種の安全率を見ていてくれたらと思うのは素人だからでしょうか? バックアップ用のディーゼルENGもいち早く津波を被ったそうですが、その設置ポジションって適正だったのかとも思われます。
by ダイナミック・ヒデ (2011-03-16 23:59) 

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